研究会一覧
MEETINGS
(一般公開研究会)
第136回研究会『プラズマが担うリチウムイオン二次電池の未来』
開催日: | 2018年6月29日(金) |
会 場: | パナソニックセンター東京 (東京都江東区有明3-5-1) |
趣 旨: | リチウムイオン電池は,1990年代初頭の量産開始以来,携帯電話などの小型エネルギー源として急速に発展してきた。近年は車載用電源や家庭用電源としてもその用途を急速に拡げている。リチウムイオン電池には,高容量化と高出力化による航続距離と充電速度に対する高性能化が求められており,負極材料としては,グラファイトの10倍以上の理論容量を有していることからシリコンが期待されているが,シリコンの使用に関連する課題として充放電時の体積変化の問題がある。この課題を解決するアプローチとして,熱プラズマによるアモルファスシリコンやカーボン被覆シリコンナノ粒子の合成が期待されている。一方,正極材料は高エネルギー密度,良好なサイクル特性,安全性,低コストなどが要求課題となっており,正極材料をナノ粒子化することで比表面積が増大することから反応速度の向上が見込まれ,この分野でも熱プラズマによる正極材料ナノ粒子の合成が期待されている。特に自動車や電化製品業界では全固体電池が新たなエネルギー源として期待を寄せられており、関連メーカーによる開発競争が激化している。本研究会ではリチウムイオン電池の現状と将来展望をはじめとし,熱プラズマによるナノ粒子合成の特徴を議論し,今後のリチウムイオン電池の材料開発における熱プラズマの役割を議論する。 |
協 賛: | 応用物理学会 プラズマエレクトロニクス分科会 |
参加費: | (資料代込み): |
申込み: |
※ 申込み締め切り: |
プログラム | |
10:30-12:30 | プラズマ材料科学 基礎講座 「大気圧アーク放電における電極現象 〜溶接アーク現象解析の視点から〜」 大阪大学 接合科学研究所 田中学 |
13:00~13:05 | 日本学術振興会第153委員会 委員長ご挨拶 九州大学 白谷正治 |
13:05~13:45 | 「全固体リチウムイオン電池」 東京工業大学 菅野了次 |
13:45~14:25 | 「電池材料開発の事業展開」 昭和電工 石井伸晃 |
14:25~15:05 | 「アモルファスシリコン・スパッタ膜による全固体リチウム電池用高容量負極開発」 物質・材料研究機構 太田鳴海 |
15:05~15:20 | 休 憩 |
15:20~16:00 | 「プラズマスプレー共凝縮を利用したナノ複合負極開発」 東京大学 神原淳 |
16:00~16:40 | 「リチウムイオン電池の材料開発における熱プラズマの役割」 九州大学 渡辺隆行 |
16:40~17:20 | 「リチウムイオン二次電池の研究動向と将来展望」 産業技術総合研究所 小林弘典 |
17:20~17:50 | 総会 日本学術振興会第153委員会 委員長 白谷正治 |
18:00~19:30 | 交流会 |